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すべての人が安心して生きられる社会を目指して
~障害者差別解消法と「津久井やまゆり園」障害者虐殺事件から考える~

活動報告

YMCA・YWCA合同祈祷週集会
すべての人が安心して生きられる社会を目指して
~障害者差別解消法と「津久井やまゆり園」障害者虐殺事件から考える~

 世界のYMCAとYWCAは、毎年11月の第2週を「YMCA・YWCA合同祈祷週」として社会や世界の抱えている様々な課題について共に祈りをささげる週としてきました。今年の祈祷週のテーマは「誰も置き去りにしない(Leaving no one behind)」です。京都YWCAと京都YMCAは、11月12日に、今年4月に施行された「障害者差別解消法」と、その矢先の7月に相模原市で起きた「津久井やまゆり園」の事件を切り口として、障害がある人とそうでない人とのバリアを真の意味で解消し、「共に生きる」ことを実践していくために私たちができることを考える場として、集会を開催しました。

 発題くださったのは、社会福祉法人イエス団愛隣デイサービスセンター・空の鳥施設長などをしておられる平田義(ひらた ただし)さんと、女性の当事者としてNPO法人京都頸髄損傷者連絡会会長、DPI女性障害者ネットワーク副代表を務めておられる村田惠子(むらた けいこ)さんです。

 img_20161112_180823平田さんは、支援者としてこれまで出会ってこられた方のエピソードを紹介しながら、障害を持っておられる方一人ひとりに「好き嫌い」や「人生の楽しみ方」があるということを強調されました。障害を持っている人たちに対する差別的発言や行為が起こるのは、「人と人としての関わり」がほとんどないからであり、直接出会って理解しようとすることが必要なのだとおっしゃっていました。そして障害者福祉の父とされる糸賀一雄が「この子らを世の光に」と述べたことを紹介しながら、障害を持っておられる方一人ひとりが「世の光」であり、「世の光」として大切にされる社会を創ることの大切さを伝えてくださいました。

 img_20161112_184014村田さんは、2015年4月に施行された「京都府障害のある人もない人も共に安心していきいきと暮らしやすい社会づくり条例」の検討会議で委員を務められました。障害のある女性たちは、制度の谷間の中で、二重の差別を受けてきた経緯があります。その例として、障害をもつ女性が本人の同意もなく強制不妊手術を受けさせられていたこと、同性介護が基本となっている現在でも、障害のある女性は「女性」とみなされず、男性が入浴介助に入ることがあることなどを紹介されました。こうした現状の中で、当事者の女性たちが「自分たちのことを自分たちがいないところで決めるのはおかしい」と立ち上がり、国連でのロビイングをしてこられたことなども紹介してくださいました。

 お二人からの発題の後、参加者同士がグループで感じたことや自分自身について話す時間をとりました。「役に立つ人」と「立たない人」を分けて、「立たない人を排除する」優生思想は私たちの社会に根深く残っており、「『働ける』人だけに価値がある」といった価値観が知らず知らずのうちに自分に根付いていたことに気づかされたという発言や、いかなる人とも「人」として出会い、関わりを持つことの大切さを改めて感じたという発言もありました。「差別はすべきではない」と口でいうのは簡単ですが、実際の生活の中で「差別をしないこと」を実践する難しさをあらためて実感し、自らの行動を変えていく必要性を確認することのできた時間でした。

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