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活動報告

平和

核兵器廃絶に関する条約制定に反対した日本政府への「抗議声明」

 京都YWCAは、国連総会での核兵器廃絶に関する条約制定に反対した日本政府に対して、内閣総理大臣と外務大臣宛てに、11月14日付で下記の声明を出しました。


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2016年11月14日

内閣総理大臣 安倍晋三 様
外務大臣 岸田文雄 様                              

 京都YWCA
会長  弘中奈都子
総幹事 山本知恵


「核兵器禁止条約」制定交渉開始決議に反対した日本政府に対しての
抗 議 声 明


 去る10月27日、核兵器を法的に禁止する初めての条約の制定を目指す決議案が、国連総会第一委員会で採決にかけられ、123か国の賛成多数で採択されたことは、平和を願う多くの人たちの努力によってなし得た喜ばしい一歩でした。それにもかかわらず、被爆国である日本の政府は、この採決に反対票を投じました。ヒロシマ・ナガサキでの被爆を経験した日本の政府が取るべき役割は、核兵器の脅威と被害の事実を全世界へ伝え続け、核兵器廃絶に向けて国際社会をリードすることであり、米国の「核の傘」に守られ、米国の軍事戦略に追随するために核廃絶の前進を妨げることではありません。日本YWCAは、反対票を投じた日本政府に対し、強く抗議します。

 日本YWCAは、1970年より「『核』否定の思想」の立場に立ち、核兵器廃絶を訴えてきました。それは、「核」の文明がこの世界にもたらす環境破壊と人間破壊の道へ突き進むことへの警鐘であり、「豊かさ」を求める生き方の問い直しでした。以来45年間に亘って毎年「ひろしまを考える旅」を実施し、中高生たちを中心に多世代が共に被爆者の言葉に耳を傾け、被爆の跡地を歩き、見て・聴いて・感じ・考えるプログラムを継続してきました。そこで出会った被爆者お一人おひとりの声は、まさしく「核廃絶への道を拓いていく」強い決意であり、後の世の者たちが同じ過ちを繰り返さないようにという深い祈りでした。

 2015年に開催した世界YWCA総会では、世界120カ国のYWCAが、「核兵器/原子力エネルギーを同等に否定する」決議を採択しました。広島、長崎そして福島の人たちの声が、YWCAに連なる世界の女性たちを動かしたのです。

 広島の原爆の碑には、「安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから」と刻まれています。世界中の人々の「核」廃絶の誓いのこの言葉に、日本政府は今一度立ちかえり、核兵器禁止条約の制定を進める立場で今後の論議に参加することを強く求めます。

以上

全文PDFはこちらから

YMCA・YWCA合同祈祷週集会
すべての人が安心して生きられる社会を目指して
~障害者差別解消法と「津久井やまゆり園」障害者虐殺事件から考える~

 世界のYMCAとYWCAは、毎年11月の第2週を「YMCA・YWCA合同祈祷週」として社会や世界の抱えている様々な課題について共に祈りをささげる週としてきました。今年の祈祷週のテーマは「誰も置き去りにしない(Leaving no one behind)」です。京都YWCAと京都YMCAは、11月12日に、今年4月に施行された「障害者差別解消法」と、その矢先の7月に相模原市で起きた「津久井やまゆり園」の事件を切り口として、障害がある人とそうでない人とのバリアを真の意味で解消し、「共に生きる」ことを実践していくために私たちができることを考える場として、集会を開催しました。

 発題くださったのは、社会福祉法人イエス団愛隣デイサービスセンター・空の鳥施設長などをしておられる平田義(ひらた ただし)さんと、女性の当事者としてNPO法人京都頸髄損傷者連絡会会長、DPI女性障害者ネットワーク副代表を務めておられる村田惠子(むらた けいこ)さんです。

 img_20161112_180823平田さんは、支援者としてこれまで出会ってこられた方のエピソードを紹介しながら、障害を持っておられる方一人ひとりに「好き嫌い」や「人生の楽しみ方」があるということを強調されました。障害を持っている人たちに対する差別的発言や行為が起こるのは、「人と人としての関わり」がほとんどないからであり、直接出会って理解しようとすることが必要なのだとおっしゃっていました。そして障害者福祉の父とされる糸賀一雄が「この子らを世の光に」と述べたことを紹介しながら、障害を持っておられる方一人ひとりが「世の光」であり、「世の光」として大切にされる社会を創ることの大切さを伝えてくださいました。

 img_20161112_184014村田さんは、2015年4月に施行された「京都府障害のある人もない人も共に安心していきいきと暮らしやすい社会づくり条例」の検討会議で委員を務められました。障害のある女性たちは、制度の谷間の中で、二重の差別を受けてきた経緯があります。その例として、障害をもつ女性が本人の同意もなく強制不妊手術を受けさせられていたこと、同性介護が基本となっている現在でも、障害のある女性は「女性」とみなされず、男性が入浴介助に入ることがあることなどを紹介されました。こうした現状の中で、当事者の女性たちが「自分たちのことを自分たちがいないところで決めるのはおかしい」と立ち上がり、国連でのロビイングをしてこられたことなども紹介してくださいました。

 お二人からの発題の後、参加者同士がグループで感じたことや自分自身について話す時間をとりました。「役に立つ人」と「立たない人」を分けて、「立たない人を排除する」優生思想は私たちの社会に根深く残っており、「『働ける』人だけに価値がある」といった価値観が知らず知らずのうちに自分に根付いていたことに気づかされたという発言や、いかなる人とも「人」として出会い、関わりを持つことの大切さを改めて感じたという発言もありました。「差別はすべきではない」と口でいうのは簡単ですが、実際の生活の中で「差別をしないこと」を実践する難しさをあらためて実感し、自らの行動を変えていく必要性を確認することのできた時間でした。

見る・聞く・食べるパレスチナ
~作って味わうパレスチナクッキング

img_3421 10月22日、ガザ出身のパレスチナ人、リハブ・アブ・ハジャイアールさんをお招きして、パレスチナのポピュラーな料理“マクルーバ”を味わいながらお話を聞きました。“マクルーバ”は、なす、たまねぎ、じゃがいも、鶏肉などをインディカ米やスパイスと炊き込んだもの。きゅうりのヨーグルト和えとぴったりのおいしさでした。

 リハブさんは同志社大学大学院、グローバル・スタディーズ研究科の博士課程で研究されています。イスラミック大学では生物学と医療研究専攻でしたが、2008年、2014年にイスラエルによる対ガザ攻撃を経験されました。スライドはその爆撃の激しさや、ガザの人々の悲嘆にくれた姿、傷つけられた様img_3430子を物語っていました。大きなトラウマを抱える子どもたちへのリハビリにNGOが懸命に取り組んでいるそうですが、失業率が43%(若者は60%)であり、生活が元に戻ることはとても難しいと思うとのこと。どんな応援ができるのかの問いに、まずパレスチナの権利を認めること、戦争を止める具体的なアクションが必要だと言われました。穏やかな笑顔の中に芯の強さや哀しみを感じました。ささやかな機会でしたが、パレスチナの風や空気に触れた思いを、この世界で何をしていけばいいのかにつないでいきたいと思います。

「日本と原発 4年後」上映会

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 「日本と原発 4年後」の上映会を、7月18日の午前と午後の2回、YWCAのホールにおいて平和委員会の主催で開きました。多くの方が足を運んでくださいました。
 原発に関わる様々な問題点を解き明かしてくれる内容なので、原発に関心がない方、忘れてしまった方、原発推進の方にも是非観ていただきたい映画です。原発は、経済の問題、雇用の問題、被曝の問題のどれをとっても弱者への配慮がない、もっと強くいうと差別の問題だと思います。子どもの甲状腺がんが発症していることだけをとっても犯罪です。見えない放射能、見えにくい社会のしくみに、黙ってはいられないと思います。心の中で「見えぬけれどもあるんだよ。見えぬものでもあるんだよ」金子みすゞの詩がこだましました。
 上映後、福島からの避難者の方が「関心をもってたくさん集まってくださっていることに感謝します」と話されました。一番弱い立場の方が、思いやる心を伝えてくださいました。

2.11集会「『戦争国家』日本の行方」に参加して

 2月7日の午後、京都YWCAにて、2.11集会「『戦争国家』日本の行方』を平和委員会のほーぽのぽの会が主催して開催しました。大阪大学大学院国際公共政策研究科の木戸衛一さんが、質疑も含めて3時間近くにわたって熱のこもった講演をしていただきました。
 2月11日の意味を知らなかった私にとってはたくさんの学びがありました。戦前は紀元節(神武天皇が即位した日)を利用して国民を戦争へと鼓舞し、戦後はそれを建国記念の日とすり替えてきたことに驚きました。国が教育を通して国民の歴史意識を操ることを繰り返させてはならないし、私たちには思想の自由があり、歴史の真実を正しく学ぶ努力をしていかなければいけないと感じました。
 ドイツでは大戦の反省を踏まえて、①加害者の処罰、②被害者への補償(補償は賠償ではない)、③再発防止として、民衆扇動罪があり、独仏共通歴史教科書を作っていることを知りました。過去を振り返るのは自虐ではなく、過去と向き合い清算することが近隣諸国と友好的につきあっていくために必要ことだという言葉が心に響きました。日本も近隣諸国と友好を築いていく方法をもっと考えなければいけないと思いました。
 平和学の父と呼ばれるヨハン・ガルトゥングさんは、近隣との領土問題では「私のもの」と主張するのではなく、「私たちのもの」と発想の転換をして共同で管理していくことを提案されています。領土は誰のものでもなく、地球のもの。一時借りて住んでいる土地を仲良く暮らしていくために使っていきたいと思いました。
 見える暴力は枝葉にありますが、見えない暴力は根っこに潜んでいます。枝葉を切り落としても、根本を変えなければ、いつまでも暴力の連鎖は続きます。きちんと根本を推し量る力を身につけていきたいと感じた一日でした。

カフェ・フリーデン
 広島の原爆を体験した米澤鐵志さんからお話を聞く会

IMG_20151024_140700 爆心地からほど近い広島市内の満員電車の中で、当時11歳で原爆を体験した米澤鐵志(よねざわてつし)さんを迎えて、お話を聞く会を持ちました。

 戦時中の日本社会における状況、原爆投下直後の広島で見た凄惨な光景、そして放射能を大量に浴びたことによるご自身の壮絶な経験など、穏やかながらもしっかりとした口調でお話くださいました。

 米澤さんは現在、語り部として中学生や大人たちに自身の被爆体験をお話しする活動や、在日米軍基地に対する反対運動など、精力的に活動を続けておられます。すべての人々にとって平和な社会を次世代へとつないでいこうという米澤さんの強い思いに感銘を受けると同時に、参加者である私たち自身も行動をしていかなければという思いを改めて持つことのできた時間でした。

京都YWCAは、安全保障関連法制定に反対します。

内閣総理大臣 安倍晋三 殿


京都YWCA
会長  弘中奈都子
総幹事 山本知恵

京都YWCAは、安全保障関連法制定に反対します。

 敗戦から70年を迎え、平和国家・日本は戦後最大の岐路に立たされています。女性と子ども、そして社会的に弱い立場に追いやられている人々の権利を擁護し、平和と安心安全な暮らしを願う私たちは、現在審議されている安全保障関連法案によって日本国憲法の平和主義が空洞化され、戦争ができる国へと進んでしまうことに不安と憤りを覚えます。

 昨年7月に集団的自衛権の行使容認を閣議決定したことを含め、安保法制を違憲とする憲法学者、知識人たちの意見や、さらには国民の多数が抗議の声を挙げているにもかかわらず、国民が為政者を規制するという最も大切な憲法の理念を無視することは、立憲主義や民主主義の崩壊につながることです。

 アジア・太平洋戦争において真っ先に犠牲になったのは末端の兵士であり、女性や子ども等社会の中で弱い立場に置かれた人々でした。これまで、京都YWCAは平和を希求し、国境を越えて世界の女性たちと共に活動してきました。そのため、世界の仲間たちを自衛隊が傷つけ、自衛隊員自身が傷つく可能性のあるこの法案に、断固として反対します。私たちは、武力によるすべての戦争を放棄する日本国憲法第9条の精神こそ、真の平和への指針であると確信しています。真の平和とは戦争をせず、日本国憲法第13条が保障しているように、かけがえのない個人が幸福を追求できる社会をつくることです。
 過ちを二度と繰り返さないために、そして非暴力による平和構築のために、真摯に審議し、廃案にされますよう要望します。

★私にもできるアクション:ご自分のお名前とメッセージを添えて、声を届けてみましょう。→こちらDL

ネパール大地震被災者支援募金にご協力を!

 4月25日の大地震に襲われたネパールの人々は、まだまだ支援を必要としています。京都YWCAでは、日本YWCAが呼びかける支援募金に協力するため、募金箱を設置しています。
 詳細は、日本YWCAホームページ(http://www.ywca.or.jp/whatyoucan/donation/donationworld.html#0428″)をご覧ください。(振込先情報もあります)

≪イスラエル・ボイコット≫マラソンデモ

京都YWCAブクラは、「ガザに自由を!パレスチナに公正な平和を!≪イスラエル・ボイコット≫マラソンデモ」に賛同し、43日間にわたる大阪・京都ヨドバシカメラ前での活動に参加しました。

*呼びかけ文ページはこちら http://palestine-forum.org/event/201411-bds.html

*43日間の活動の軌跡はこちら http://d.hatena.ne.jp/stop-sodastream/20150103/1420315707

*ヨドバシカメラ前で43日間の抗議-日本企業も人事ではない「パレスチナ占領加担」リスク 志葉玲(ヤフー!ニュース) http://bylines.news.yahoo.co.jp/shivarei/20141229-00041895/

京都府京丹後市における「Xバンドレーダー」の設置計画の中止・撤回を求めます

私たち京都YWCA平和委員会は、航空自衛隊経ヶ岬分屯基地への「Xバンドレーダー設置」ならびに京丹後経ヶ岬における米軍基地の建設計画に強く反対します。